玉露園のこんぶ茶

玉露園はこんぶ茶が有名な会社で、その歴史は実に90年にのぼる老舗中の老舗です。

はなまるマーケットでも紹介され、今注目を集めています。

粉末のこんぶ茶が販売を開始したのは1918年のことですが、玉露園の創業者である藤田馬三さんが作ったということです。

粉末こんぶ茶の元祖であるとともにインスタント飲料の元祖でもあります。

インスタントコーヒーよりも早い頃に生まれたのです。

その当時お茶業界は非常に競争が激しく、生き残っていくためには他店にはない新しい何かが必要でした。

そこで目をつけたのがこんぶ茶だったのです。

こんぶ茶は江戸時代から続く歴史の古いもので、昆布にお湯を注ぐだけというシンプルな飲み方が受けて現代にまで受け継がれているものです。

昆布独特の旨みはあるものの、手軽に飲めるというだけの利点しかないのが欠点でもありました。

そこで味に工夫を凝らしてもっと簡単に飲めるようにすれば、人気が出るのではないかと考えたのです。

そこで昆布を粉末にしてお湯に溶かして飲むという、当時にしては非常に斬新な考えの元、第一号となる粉末こんぶ茶が誕生したのです。

様々な地を探し歩き、入手した中から最も飲み物に適した昆布を発見し、味にうるさい東京の地で玉露園を開業したのです。

その後、玉露園はこんぶ茶の他にも宇治グリーンティを開発販売し、着々とトップメーカーとしての道を歩み始めたのです。

戦後は次男である英二さんが玉露園を引き継ぎ、大胆な方策で更に玉露園を軌道に乗せていきました。

ユニークなPR作戦が受けたのです。

広告メディアを限定して集中的にCM投下を行うことで、世間の方に着実にこんぶ茶を浸透させていくマーケティングを行なったようです。

その成果もあってか、今では玉露園のこんぶ茶を知らない方はいません。

英二さんが残した功績はこれだけではなく、「うめこんぶ茶」という新たな商品の開発をされたことも有名です。

日本一と賞賛される和歌山県産の梅干を用いて、凍結乾燥させそれをこんぶ茶に加えたのです。

インスタントなのに梅の風味を損なわない味が、非常に特徴的なお茶に仕上げられています。

梅こんぶ茶の他にも「しいたけ茶」や「ウーロン茶」など新たな風を玉露園に吹き込み、こういった商品開発力の強さが、玉露園を世に浸透させていったひとつの理由ということが出来るでしょう。

現在ではチャックが付いたスタンドパックに切り替えられて販売されていて、エコにも積極的に取り組んでいる企業です。

このように時代時代のニーズに合わせて常に進化を続けている玉露園ですが、今後どんな商品を世に送り出してくのか興味に尽きませんね。