緑茶が脳梗塞に効果的だということが話題となっていますが、これには緑茶の成分であるカテキンが関係しているようです。
東北大准教授の栗山先生が行った臨床実験において、脳や心臓などの循環器系の病気の死亡リスクが緑茶を飲む量が多いほどに低下したことが明らかになりました。
これは宮城県内の40歳~79歳までの約4万500人の男女を対象に行ったもので、1日に飲む緑茶の量で4グループに分けて調査を行なっているようです。
この調査では、1日に1杯未満の方に比べて5杯以上緑茶を飲む方は男性で22%、女性で31%も死亡リスクが低下し、特に脳梗塞ではそのリスクが非常に低かったということです。
脳梗塞は脳への血管が詰まって脳に酸素がいかなくなってしまい、脳の組織が死んでしまうという症状ですが、年齢が上がれば上がるほど危険性が高くなる病気です。
高血圧や糖尿病などの持病を抱えている方や喫煙、飲酒などによっても起こる可能性が高く、血液がドロドロになった状態では最も危険性が高くなります。
緑茶に含まれるカテキンには、血液をサラサラにする効果があり、これが脳梗塞の死亡リスクを低下させた原因になっていると考えられていますが、1日に5杯以上で効果を発揮するので多ければ多いほど良いということになります。
脳梗塞だけでなく普段から喫煙などをしている方は、緑茶を飲むことを心がけたらよいかも知れません。
日米では、ガンの死亡率は変わらないのに循環器系だと日本の方が3割少ないと言います。
栗山准教授はそこにヒントを得て調査を開始したようです。
日本ではその健康効果を知らないのに昔から緑茶を飲んでいました。
高齢者の多くが今でも緑茶を愛飲しています。
最近はお茶ブームというくらいお茶に対しての意識が高まっていて、お茶のサプリメントやスイーツなども多く販売されています。
健康効果はさることながら身近なものとして緑茶を取り入れることが出来るようになってきていますので、今後はもっと脳梗塞の発生率が低下してくるかも知れません。
緑茶には脳梗塞だけでなく、動脈硬化や心臓疾患なんかにも効果的な作用があります。
また、ポリフェノールが豊富に含まれているので体脂肪の減少にも繋がります。
その他にも強力な殺菌作用があり、消臭効果もありますので様々なものに利用出来るのではないでしょうか。
何より、日本人に適した味というのも毎日続けやすく嬉しいところです。
もしご家族の方で心配な方がおられるのであれば、緑茶を積極的に利用してみてはいかがでしょうか。