アサヒは玉露を用いた緑茶商品を積極的に発売している会社です。
有名なアサヒビールの名をそのまま冠したアサヒビール株式会社の子会社にあたるアサヒ飲料株式会社は、アルコール類以外の飲料を取り扱っており、2008年に玉露100%の若武者ブランドの贅沢を販売しました。
若武者は、アサヒ飲料が2005年に作ったブランドであり、お茶の確かな品質を多くの人に伝えることをコンセプトに起こされたブランドでもあります。
商品の品質の監修には、お茶の本場静岡で丹野園の園主を勤め、全国茶品評会で何度も受賞している茶名人丹野浩之さんが携わっており、その品質はとてもペットボトルに詰め込まれて大量生産されているお茶とは思えないものです。
その名の通り、アサヒの若武者贅沢は、100%玉露を用いた高級茶です。
宇治玉露52%、八女玉露48%の独自ブレンドを、55度というぬるめの湯で煎じることで高級品種のお茶の旨みを最大限に引き出しています。
パッケージには、できるだけボトルを覆う部分が多くなるデザインを採用しており、日光がお茶に当たることで起こる品質の劣化に配慮した作りになっています。
若武者ブランドは、アサヒの緑茶商品の確固たる地位の確立に大きく貢献しました。
その流れを受けて、2009年発表された次の緑茶商品は、親会社アサヒビールから発売された玉露と抹茶チューハイです。
1月より首都圏近郊1都8県で地域限定されていたチューハイですが、お茶とお酒のコンビネーションが生み出す爽快な味に大きな人気を得て、5月12日から全国展開の商品となりました。
チューハイに使用されているのは、玉露、煎茶、抹茶の3種類です。
玉露は上質な旨みと深い甘みが特徴です。一方の煎茶は、露天栽培される分甘みは玉露に劣りますが、緑茶ならではのさっぱりとした苦渋みの中に隠されているほのかで絶妙な甘みが特徴です。
玉露と抹茶を独自ブレンドでじっくりと丁寧に煎じ、抹茶の風味をアクセントとして加えることによって、お茶のさっぱりとした風味を最大限に利用することに成功しました。
抹茶は言わずと知れた茶道に用いられる粉末状のお茶であり、日本における原料はてん茶となります。てん茶は玉露とほとんど同じ手間暇のかかる栽培方法で作られており、もはや日本のお茶文化には欠かせない存在といえるでしょう。
アサヒの玉露と抹茶チューハイは、これらのお茶の配合を絶妙に調節することで、従来通りのただの焼酎のお茶割りと一線を画す出来になっています。
日本人に馴染み深いさっぱりとしたお茶の風味が活きているので大変飲みやすく、晩酌などにもおすすめです。