釜炒り茶 新茶

日本で良く飲まれている緑茶は一般的には煎茶と呼ばれるものですが、九州などでは釜炒り茶と呼ばれるお茶を飲んでいる地域もあり、新茶のシーズンになるとイベントなどを開いては訪れる人に振舞っています。

昔から佐賀県などに伝わっているお茶の飲み方で、通常ならば蒸すことによって茶葉の発酵を止める煎茶に対して、釜炒り茶は釜で炒ることで発酵を止めます。

通常のお茶と違って自宅でも簡単にできるとのことで、中にはお茶を自分の家で作ってしまうという人もいるようです。

作り方は意外に簡単ですので、新茶の季節である5月の初めに釜炒り茶を作ってみるのもいいかもしれません。

実際の作り方に関しては、通常の煎茶などと同じように茶葉の新芽の部分から二つや三つまでのところだけを摘んでいくようにします。

これは作り方の分類としては贅沢なお茶用の摘み方なのですが、どうせ家庭で作るのですから贅沢にやった方がいいと思います。

このようにして若葉の部分だけを集めたら、これからは煎茶とは違う方法になっていきます。

煎茶の場合には蒸して発酵を止めるのですが、これには専用の機械などが必要になるので、なかなか家庭でやるのは難しいと思います。

これに対して釜炒り茶は、熱した鉄なべなどに新茶を入れていためるだけでいいので、とても簡単です。

この時に注意しなければいけないのは、強火で行なうということと焦がさないようにするということです。

強火で行なわないと、せっかくの鉄なべによる炒りでも香りがでてこないということがあるそうですし、焦げてしまったらせっかくのお茶の香りが台無しになってしまうためです。

時間にしておよそ3分から5分ぐらいの時間を強火で炒りますが、できるだけよく混ぜるようにして鍋や釜に触れ続ける葉ができないようにしましょう。

これは料理でもいえることですが、ぐるぐると箸などを回しているだけではあまり混ざり合うことはありません。

大切なのはきちんと全体に熱を行き渡らせることなので、下になっている部分がずっとそのままということはないようにしましょう。

釜炒り茶の新茶は、特に他のお茶に比べてもカテキンの含有量が豊富だといわれており、緑茶の健康効果も高いといわれています。

佐賀県にいけばこの時期ならばちょうど新茶のシーズンとしてぴったりですから、もしも機会があるならば一度お茶農家を訪れてみるのもいいかもしれません。

釜炒り茶は最初に強火で加熱したら一旦引き上げて手でよく揉み、今度は弱火のなべに入れて熱を通すということを何回も繰り返します。

その後は乾燥させることを重点に行なっていき、最終的に新茶の緑が灰色のような色になれば完成です。

少し手間がかかりますが家庭でもできるので、興味がある方は一度試してみてください。