近年、煎茶の販売の仕方は多岐に渡って展開されています。
日本茶の代表格として老若男女問わず広く親しまれている煎茶の販売方法や、商品としてどのような工夫がされているかについてをご説明しようと思います。
現在はインターネットの普及により、煎茶も静岡産や宇治産、八女産など日本全国各地の名産品を自宅にいながらにして購入することが出来るようになり、また販売店によっては産地直送の商品を購入出来る等、大変便利になってきています。
そういったインフラが整ってきたことや、パソコン自体の操作が簡単になってきていること、またパソコンを扱える方が増えてきているといった理由からお茶の販売もショップでの店頭販売だけでなく、楽天市場に代表されるようなネット通販が可能なホームページでのネット販売に多くの販売店が力を入れてきているというのが現状です。
各販売店のサイトには、生産地ごとにその土地の風土や気候、甘さ、香りなど、どのような魅力があるのかを説明するだけなく、生産工程を掲載することで、どういった過程で煎茶が作られているのかといったことまで情報公開をされているショップもあります。
その他にも、サイトによっては「煎茶のおいしい入れ方」を図解で分かりやすく解説していたり、お茶に含まれる成分からその効能などを事細かに解説してしている販売店もあります。
昨年から続く産地偽装問題、有機栽培の人気の高まりなど色に対する安全性が問われている時代だからこそ、そういった顔の見える商品は消費者視点で考えますと安心して購入しやすくなっているように思います。
また、煎茶を飲み物のお茶としてでだけでなく、様々な製品に加工して商品のヴァリエーションを広げている販売店も増えてきています。
例えばお菓子として煎茶を加工した商品などです。
お茶の産地として知られる静岡ではお土産品として「サブレー」に無農薬のお茶を加えた「煎茶サブレー」や、店舗販限定で、優良粉末茶と上級粉茶を試行錯誤を重ね制作した、お茶の渋みと甘さが絶妙な煎茶ソフトクリームなどを販売しています。
また変わったところでは名古屋名物のういろうの季節限定商品で「煎茶ういろう」というような商品もありますし、その他にも、煎茶に含まれる成分、カテキンやビタミンCに注目してその栄養素を採れるように開発されたサプリメントや、茶葉を粉末状にして栄養を摂取できる商品等も販売されています。
このように従来からあった商品に煎茶をプラスすることで新しい商品がさまざま開発され、飲料としての市場だけでなくこれまでと異なる市場へ進出することで煎茶をはじめお茶の販売額は近年増加傾向に向かっているようです。
日本だけでなく現在では海外にも多く輸出され「日本茶」「グリーンティー」として健康飲料としての認知も広がってきています。
このように煎茶の販売は今後もさまざまな分野で広がりを見せていくのではないかと思います。